頑丈ハンガーラック「ワイズ」開発担当者に聞く


開発担当者:白椿正人

川口工器株式会社 商品企画チーム所属。
自ら、製造工場を指揮した経験を持つ。素材、構造、工程に精通した、スチール製品のスペシャリスト。

 

お客様に「正しく」商品を伝えたい。

頑丈ハンガーラック「ワイズ」のポイントのひとつは、「業務用に匹敵する、耐荷重60kg 」が上げられますが、まずその点について聞かせて下さい。

「洋服を掛けることの出来る重量の目安として『耐荷重』が上げられます。ところが、他社のハンガーをいろいろ調べてみましたが、その基準というのがどうも曖昧なわけです。
  実際に問い合わせてみると、『メーカーがそう言っているから』とか『1個あたりの耐荷重20kgのキャスターを4個使用しているから、耐荷重80kgです』などという、意味が良くわからないものもあって(笑)。」

つまり商品を比較しようにも、判断できない。

「それでは、お客様は何を信じて商品を選べば良いのかということになりますから、とにかく明確に(ご判断いただける)基準を設けようと。」

その基準を、かんたんに説明して下さい。

「まずは、静止状態で、ハンガーバーに垂直に掛かる力に対してどうか。バーが荷重に耐えかねて一定以上にたわむと、サイドフレームや接続部分にゆがみが生じますから。
  もうひとつは、荷重を掛けた状態で移動をさせると、別方向に偏った力がかかります。その時、キャスターや接続部分などに異常が出ないかどうか。それぞれを、表示耐荷重60kg の1.5倍、90kg の荷重でデータを取る、ということです。

表示耐荷重60kgに対して、なぜ90kgの荷重で試験データをとるのですか?

「製品の経年変化を考慮しているからです。
『経年変化』とは、年月の間に自然劣化も含め腐食、摩耗、物理的な性質の変化などで、性能や機能が低下することをいいますが、その可能性を考える必要があります。
お客様に、長期間、安心してお使いいただくという意味から、当社では『耐荷重60kgと表示するための基準』として、その1.5倍=90kgの検査をクリアできることを条件としています。」

社内だけでなく、外部の検査機関でも、試験を行っていますね。

「数値に客観性を持たせるためです。社内検査では、つい妥協したくなりがちですから。」

「お客様の声」から生まれた、ハンガーラックです。

パワーがあるにもかかわらず、外観はカジュアルですっきりした印象を受けますが. . . .

「お客様からアンケートをいただいき、その意見を集約したのですが、まず、たくさん掛けても大丈夫な頑丈さ、とともに、業務用のように『ごつい』ものではなく、お部屋においても邪魔にならない、スリムなデザインを、というご要望が多かったんです。」

それは. . . . 難しいですね。

「細身でありながら、強さを持つ . . . ある意味、業界の常識を覆すというと大げさですが相反する目標をクリアしなければお客様のご要望にお応えできない。そこが、一番難しいポイントでした。
実際、2回目の試作品までは、思うような結果が出なくて. . . . 3回め(の試作品)から好転し始めましたが、最終サンプルで数値をクリアできたときは、もう嬉しかったですね。
このスリムなパイプの径(直径)で、この検査を通ることは、普通ありえない、と。
企業秘密に関わる部分なので、はっきりと言えなくて申し訳ないのですが(笑)。

最後に、お客様へ伝えたいことがありましたら、どうぞ。

「HPの画像では良くわからないかも知れませんが、ベースのフレームパイプには、白の塗装の上から、パール塗料を少量塗り込んでいます。かすかに感じる微妙な光沢も、お勧めのポイントです。」

(聞き手:秋山淳 2007.3.16)

頑丈ハンガーラック「ワイズ」試験結果

品名: 頑丈ハンガーラックBタイプ135
(MLH -5135 頑丈ハンガーラック WISE 135)
実施: 平成19年1月11日

試験項目1 静止耐荷重試験
試験方法 ハンガーバーに90kgのおもりを一定間隔でほぼ均等に載荷し、24時間放置後各部の異状の有無を目視にて調べるとともに、おもりを載荷した状態でのハンガーバーのたわみ率及び、おもりを除去した状態での残留たわみ率を測定する。
試験結果 異常なし
たわみ率 1.07% 残留たわみ率 0.15%

試験項目2 走行性試験
試験方法 ハンガーバーにおもりを載荷した状態で試験体の幅方向(左右方向)に片道1mの距離を50往復させ、キャスター及び各部の異状の有無を目視にて調べる。(おもりは60kg 及び90kg にて試験)
試験結果 60kg 異常なし
90kg 異常なし

 

>>スリム頑丈ハンガーラック「ワイズ」

 

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